2010年11月28日日曜日

キューバ☆デイ

ベネズエラのチャベス大統領はボリーバル革命と題し、社会主義を推し進めている。
ということで、カストロ大好き、同じく社会主義のキューバとは仲がよい。
ベネズエラにはキューバ人が多く来ていて、
Barrio a Dentro”という青年海外協力隊のような政府間のプロジェクトのもと、
2年間の契約で、村の中で働くキューバ人たちがたくさんいる。
医療・運動・教育・農業など、職種はさまざま。
うちらと違うのは、きちんとお給料をもらって仕事していること。
特にうらやましいのは、1年働くと1ヶ月の休暇がもらえ、
その間国のお金でキューバへ帰れること。
あと、ベネズエラからは石油をおくっているという噂だ。

ビスククイには、山の上の方の田舎の村も含めると30人ちょっとのキューバ人が働いている。
彼らは大体いくつかの家にまとまって住み、毎週末には全員集まって会議などをしているらしい。
夫婦で来ている人たちも何組かいる。
キューバは同じくスペイン語圏だが、やはり単語の違いや、
言い回しにも違いがあるらしく、
同じ2つの単語の意味が反対だったりして面白い。
食事も違うらしく、
こちらの国民的主食であるアレパ(とうもろこしパン)が嫌いだって人も結構聞く。

そんな彼らのうちの何人かとは、子供向けイベントや幼稚園のイベントで一緒に働く機会があり、日曜日パーティーがあるからおいでと招待された。
このパーティー、誕生日会と、任期を終え帰国する人の送別会ということで、
9人のキューバ人が住んでいる家にみんなで集まり、
女性たちは料理の準備したり、
男性は野球観戦したりと、
パーティーが始まる夕方まではのんびり過ごした。

明らかに水槽に見える容器にためられていくコングリという黒豆ごはん


パーティーではもちろん音楽とダンスとビール!
とくに女性たちは踊るの大好きらしく、
1人の黒人女性、男性を誘って踊りまくり、
例のごとく過激なレゲエ、
さらには棒を持ち出して
ショータイムのごとくポールダンスを踊っていた。
それに誘われて一緒に踊る私は完全にあやしいアジア人…。
ノリがいい性格で良かった、いや、悪かった…?

ボーズの人が多い気がする…

その後初めてのキューバ料理をいただいた。
(まあ、私から見ればバナナに豆に鳥肉に…とベネ食と似たようなもんだが。)
最後にケーキを配って終了。


ベネズエラにいながらキューバ人のコミュニティーに参加できて楽しかった☆


2010年11月27日土曜日

東京音頭普及活動!

1125日夜、後輩隊員の配属先の大学で文化祭があった。

この大学、ベネ人以外にも世界各地からの留学生がいる。
アジア・アフリカ・ヨーロッパ…
彼らはスペイン語が母国語ではないから、ゆっくりめに話すのでかえって聞き取りやすい。
現地人のスペイン語は強いし早いし、声がやたら大きい人が多くて、
一言で言えば、まあ「うるさい」、
たまに「怒ってるのか?!」って思うくらいだが、
留学生達の話し方や態度はとても落ち着いてて、なんか癒し系…。
ベネズエラを客観的に見ることができる彼らとは、
考え方も共感できる部分が多いにあるように思った。
私が活動する村とは雰囲気が全然違う~。
アジア人だからといってとからかわれることも絶対にないし、居心地いい。。。

そんな大学での文化祭は、「Noche Internacional」(直訳 インターナショナルな夜)と題され、
各国の民族衣装のファッションショーに始まり、
ベネズエラの伝統音楽や踊りが披露された。

我ら隊員5名は、
私がゴリ押しした東京音頭の披露の案が通り、。
直前に即席で練習。
さすが日本人、すぐにマスター。
盆踊りの最後には学生達も参加させて、わけわかんない感じになっていたが、
輪になって曲とともに歩いてるだけで盛り上がり、
私の中でかなり重要なミッションである“東京音頭を世界に広める活動”が無事できて満足である。

学生達によって作られた各国の料理も招待された村人達を中心に振舞われていた。
後輩はてんぷらを作っていた。
野菜がかたかったらしく、手の皮が大きくむけて痛そうだった。
すごいがんばりやさんである。

次の日は大学が休みだったので、隊員4人で川へラフティングをしに行った。
ヒッチハイクで牛用の荷台にのってドナドナ、
さらにバスを乗り継ぎ、集合場所に時間通りについたものの、
旅行会社の人、全然迎えに来る気配なし…
1時間半待つも、さすがにくたびれてレストランに入って注文したところで、
なんと迎えが到着!
あまりにおきまりのパターンに驚きである。
注文したのが軽食エンパナーダでよかった。
お腹が満たされれば待たされたイライラも消えるのが私の嬉しい性格である。
車の荷台にゆられて草原、山道を走り、準備をして川へ。

立派なボートにのって出発!
波にやられてボートから落ちたり、結構スリリングだなと思っていると、
高い岩から飛び降りようという。
泳げない先輩女子隊員、
「飛び込みはしない」と言っていたのに、何気に岩の上へ!
顔は青ざめ足はふるえ、なかなか飛べずに時間が過ぎていくが、
ついにジャンプ!!
さすが協力隊員。これはあたしも挑戦しないわけにはいかないと思い、岩を登る。
が、いざ岩の上に立つとかなりの高さに感じる…
例にもれずかっこいいインストラクターの手をにぎり、離し、にぎり、離し、
ああ勇気が出ない。
にぎって飛んだほうがいけそうだと思い、再びにぎって、
いざ!
ぎゃあああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

って感じかなと思っていたが、
案外空中にいる時間は短かかった。
でも落ちたときの衝撃で頭がガンガン、
もう一度はいいや…と思っていると、
さっきの先輩、また岩に登っているではないか!
しかも今度は登るやいなや即効飛んでいた。
さすが協力隊員女子である。
そんなこんなで久々にアドレナリンが放出され、
かなり楽しかった!!

帰り道、学生たちに会った。
またまた軽トラの荷台に超満員で乗って、
気持ちいい風をあびながら、
リキュールを原液で飲みながら、
また楽しく大学へ帰った。




2010年11月20日土曜日

開校記念日

ビスククイ村の誕生日と同じ日、幼稚園も開校記念日だった。
で、今週は開校記念日週間ということで、
普段のクラスはなくて、毎日イベント目白押し!

<月曜> 教会へ行って牧師さんのお話聞いて食べ物やワインをお供え。
     その後広場へ移動して国家を歌ったり、園長の挨拶があったりして、
                   保護者も一緒に幼稚園まで歩く。

















<火曜>午前のクラスは野球場で3人のキューバ人による運動レクリエーション。
    いっぱい走ったり
              (自由な子どもたち。参加せず遊んだり走ったり座ったりし  てる子もいる。)
ゲームしたり
(ルールがわからない子多数。そのためほとんど全部1回で終了。)
エアロビしたり(子ども用の曲は使わない。)
午後のクラスは幼稚園のホールで。
キューバ人も疲れたのか、いや、そもそも子どもが少ない上にすぐおやつ食べに先生とクラスに帰っちゃったりして、若干内容が短くなって終了―


<水曜> 開校記念日でお休み

<木曜> 文化発表







    








                村の体育館にて、かわいい衣装を着た子どもたちが先生とともダンスの発表。
先生の司会進行にて、何クラスか(数適当)合同で行われた。

 幼稚園へ戻った後は、各クラスで先生手作りのケーキを食べ、
お土産にこれまた先生がよういしたスナック菓子をつめた袋をもらう。
ホールで大きなケーキを囲んで誕生日の歌を歌う。

   ケーキは子どもが帰った後、先生たちによって食べられた。

こうみるとなんだか充実して、すごい幼稚園に感じるのだが、
が、なんだか適当である。
すべてが適当なのである。

日本の保育園で何かイベントをしようとしたら、
事前に職員会議で話し合い、様々な書類を書き、入念な準備をするのだが…

ここは、ベネズエラ。
   先生が何時から何時まで活動するかわかってない。
   先生、場所もよくわかってない。急に変更になることもある。
   もちろん保護者も何をやるかわかってない人多数。
※村を歩いていると「マリエ、明日はどこで何するの?」という質問がごく普通にされる。
   子どもが半分以下しか来ない。
   っていうか来ない先生もいる。
   始まるまでの待ち時間、かなり長い。
   終わるのは早くて、その後はダラダラ解散。
   終了後の反省会など一切なし!

細かいとこまでいうと、
   キューバ人が子どもに色々なレクリエーションしてくれてるのに、ひたすら座ってるだけで何もしない先生、半分以上。
「先生たちもやりましょう!」と呼びかけるキューバ人の背中がむなしい。
   ダンスの発表、ほとんど練習していないため、なんとなく立ってるだけという子多数。そもそも踊りの内容自体ほとんど動きがないのに…。
   子どもがマイクで色々な宣言をするのだが、練習してないため、先生が言うことを繰り返すだけ。先生の声、マイクにひろわれてて丸聞こえ…

うーん。
でも、それでも、なんとなく楽しんで、それなりにやってしまうところがすごい。
日本ががんばりすぎなのかと思ってしまわなくもない。
けど、がんばってるときの子どもの真剣な表情とか、達成感にあふれた表情とか、いまいち足りないよなあ…。

それだけじゃない。
なにより驚いたのは、

<金曜> 先生たちのフィエスタのため(!?)幼稚園休園!!!
そんなんありかい?!
幼稚園で働く先生や用務さん、退職した元先生等が村のパーティー会場に集合。
飲んだり、バーベキューしたり、ゲームしたり…
12時開始だったが、なかなか人が来ず。やっと15時くらいに始まるが、その後も適当にみんなバラバラ帰っていく。あたしは19時過ぎくらいまではいたが、その時点で残ってる人はわずか。でも、彼らはまだまだ夜遅くまで飲んだり踊ったりするとのことだった…。


※ドミノというゲーム(同じ数をつなげていき、先にコマがはけた人が勝ち)

ああ、なんでこれが許されるんだあ~!?
保護者も教育委員会もだまっちゃいないよ…って日本だけ!??