最初の2日は、音楽隊員のいるサンタクルスデモーラという町で行われた。
ビスククイを早朝に出て、3度のバスの乗り継ぎもスムーズ、渋滞も無く、
10時間で着くことが出来た。
会場は隊員がピアノの先生をしている青少年オーケストラの施設。
そこには信じられない光景が…!!
施設の人たちや生徒の保護者達がボランティアに言われるまでもなく率先して動いている…!
なんて協力的な!
所変われば働く人もいるものだ!
他の任地の隊員は「この姿を任地の人に見せよう」と写真まで撮っていた。
家に泊めてくれたのは画家であり元オーケストラのコーディネーターのネストルさん。
めちゃかっこいい!時折高田純次的適当っぷりが出る―いや、ユーモアのセンスがあり、それがまた素敵なのだ。
家には作品がたくさん飾られており、庭もまるで絵画のようで、めちゃアーティスティック!!
メリダって素敵な人が住んでいるなあ。
なんか違う…
前々から感じていたメリダに対する憧れがさらに強まった。
翌日は朝から宿泊先のキッチンで日本食作り。
開会はまずは日本食の試食からということのようだ。
カレー、サラダ、味噌汁、ナスの素揚げ、大学芋、羊羹、白玉団子…
おいおい、何品作ればいいんだという量だったが、主催の先輩会場設定に行ってしまい、残った隊員達4名と宿泊先の奥さんとせっせと作る。
結局白玉団子までは行き着かず、さらにサラダは奥さんに任せてしまったため全く日本風では無くなったが、なんとか大量のカレーを筆頭に無事仕上げることができた。
ところで、羊羹の材料らしきものが何も無かった。
どうやら砂糖水をゼラチンで固めて黄な粉をふりかけるお菓子のことだったらしい。
先輩、多分そのイメージ、わらび餅…。
奥さん、ゼラチンに砂糖と水だけじゃダメでしょ!と思ったらしく、練乳を投入。
もはやわらび餅からも離れたおやつになったが、後に現地人たちにはとても好評なのを見て納得する我々であった。
その後は展示物を見てもらうなどしてその日は終了。
かわいいプチ日本家屋 |
日本と間違えてチャイナドレス着ちゃった女の子が…。
夜は残った味噌汁とカレーをおいしくいただいた。
同期ともちゃんの誕生日だったので、奥さんがドーナツでケーキを作ってくれてお祝い♪
忙しくて皆でずっとバタバタしていたが、心温まる夜になった。
日本文化祭2日目は朝から習字コーナーやらお箸実践コーナーやらで文化紹介。
私は着付けコーナーを担当することに。
会場にあるもので呉服屋のごとく浴衣を並べると、気分は呉服屋の女将。
次々にベネ人達に浴衣を着付け、案外スピーディーにさばけるものである。
着せる度に喜んでくれるのでこちらも嬉しかった。
昼は手巻き寿司のデモンストレーション。
来場者達が一生懸命橋で具をのせるというおもしろい企画になった。
午後はコンサート。
オーケストラにはイギリスからのボランティアの女の子が来ていて、その子のバイオリンと先輩隊員のピアノで「春の海」が演奏された
イギリス人がベネズエラで浴衣を着てバイオリンで日本の曲を琴風にに弾くというなんともインターナショナルな企画である。
が、めちゃくちゃ感動!
一同聞き惚れてしまった。
音楽は偉大だ。
そんな後にしなければならない隊員による合唱。
前日と当日の朝に1回ずつ歌っただけであるが、さすが日本人、音をはずさずに歌えることだけでも日本の音楽教育レベルが伝わったのではないだろうか。
メリダ州は観光に力を入れていて、どの村も素敵な町並みをしている。
素敵さ具合に、つい自分の任地と比較してしまうのだった。
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