あっという間の2年間。
しかしされど2年間。
帰るというよりはもう「新天地日本へ上陸!」とでもいうような気分だ。
こ、怖い…。ひたすらのんびりぐーたらしていたベネズエラ生活。
日本社会に馴染めるだろうか、職場に復帰してももはや慣れられないのではないか…!?
お土産いっぱい |
最後の5日間を首都のカラカスで過ごしたわけだが、隊員誰も見送りに来やしない。(私の赴任以来初!)
なんだか物凄い下痢になってしまい外食も出来やしない。
ちょっと出かけたって慌ててデパートのトイレに駆け込む始末である。
なんとかJICA事務所や大使館、JICAの受け入れ先である企画財務省等々への挨拶を済ませ、
ずっと行ってみたかったシモンボリーバルオーケストラを見に行き(なんとタダ!社会主義万歳!)
着いたばかりの頃通っていた語学学校の先生に手作りカレーをごちそうし、
感傷に浸る暇など無く、バタバタと過ぎていった。
ベネズエラブランドのベネズエラモチーフTシャツ購入♪ |
隣に座っていた同期大ちゃんは、その隣に座っていた中国人のおっさんと身の上話に花が咲いていた。
フライトは、一番安いエアーカナダ。 |
さて、乗り継ぎで降りたカナダのトロントですでにショック!
日本人がいっぱいいる!!
トイレに紙が流せる!!
なんか、もはや全てが違う…!!
泊まった安宿 |
家へ向かうため一人電車へ乗り込む私。
乗客が皆日本人だ!
乗ってくる人も降りる人も皆日本人ではないか!
標識だって車内アナウンスだって、全て日本語である!
こ、これはすごい!!!
私、一日本人。全く目立ってないし!
人が多くて頭クラクラ、光が強くて目チカチカ。
その違和感は3日間続いた。
行く前にはほとんどなかったスマートフォン。
Iphoneゲットで現代人。
久々の下北沢をウロウロしてると、お店の店員さんや駅員さんがとっても親切で丁寧で物凄く真面目に感じた。
ひいては町の人々まで礼儀正しい。
感動、日本人ってすごい。
でも、ちょっと泣きたいような気持ちにもなった。
真面目に働く彼らの健気さに、何か切なさのようなものを感じたのかもしれない。
もっと適当でもイイのに…。
すぐにまた日本にも慣れてしまうだろうけど、
この感情は忘れてはいけない。
そして大切な家族や大好きな友だちが、この国にはいる。
やっぱりここが私の国だ。
―完―