実際は2日間の祝日なのだが、学校は1週間のお休みである!
特別なミサが行われ、紫の衣装を着ている人もいる。
セマナサンタ当日にはビスククイから何時間もかけて“キリスト受難の道”を再現しながら山の上まで歩くと言う行事が行われていたらしいが、参加出来ず。
というのも、ビスククイ近郊の村落巡りをしていたのだ。
シルビアの親戚の住むビジャローサに1泊した後、旦那さんエルナンの親戚の住むサンタバルバラに3泊した。
ビジャローサに着くと早速セマナサンタ料理作り開始。
この期間には牛や豚などの赤い肉を食べないのが慣わしらしく、代わりに魚を食べる。
塩漬けにして干した川魚 |
これを卵と野菜とあえて炒めたり、ヒヨコ豆とスープにしたりする。
しょっぱい上に臭みがあって、うーん。
魚料理を楽しみにしていただけに少し残念。
そして、とにかく沢山のお菓子が作られる。
家を出るときにも「たくさんお菓子食べてきてね!」と挨拶代わりに言われたほどだ。
夜までセニョーラ達とお菓子作り。
かまどでずーっと鍋をかきまぜていたので全身すっかり炭くさくなってしまった。
シルビアお手製のココナッツのお菓子 |
レモンの葉の上にのせてあって、甘いけどイイ香り、おいしかった。
翌日にはお祈りが行われた後皆で昼食。
お祈りに参加したのは少人数だった。神より食事!?
親戚一同が集まりすごい人数のためテーブルに座りきれず、交代に食べられる。
パパイヤの砂糖煮(緑のと、熟したの)
シロップ漬けのキャッサバ芋のドーナツ
ココナッツ入りライスプディング
デュルセデレチェ(牛乳を砂糖で煮て固形化したもの)
ティラミス
とにかく甘い、全てが甘い。
満腹のお腹を抱えて、今度はサンタバルバラへ移動。
道中エルナンが車を降り、何やら植物を切っている。
中心に食用できる部分があるらしい。
散々切ったのにあっけなく捨てられてしまった。
しかも、切っているときに指を負傷して流血までしていたのに…。残念。
さて、サンタバルバラではひたすら親戚の家巡り。
一軒訪ねるごとに出されるお菓子。
翌日はサンタエレナというさらに山道を車で行った所にある親戚の家々を尋ねた。
朝から5軒くらいまわったが、たずねる度にやはり出されるお菓子…お菓子…。
スープも2軒でごちそうになる。
ああ、もうこれ以上お腹に入らない。
と思うものの、出されるとつい食べてしまう。
助けて…!
しかし、さすがに最後はスイーツは断った。
私が断るなどよっぽどである。
親戚の家々ではのんびりおしゃべり。
私は親戚でも何でもないので概して退屈だったが、子どもたちとおしゃべりしたり、座ってウトウトしたり、まあ、のんびり過ごした。
なぜか日本人形写真!
たいそうに額にまで入れられ、赤い壁に4枚も飾られていた。
こんな地球の裏側の山奥にふと日本文化が現れるのがおもしろい。
飲み屋にあった手作りボーリング場!
真ん中の木にあたると12点、右が7点、左が5点、脇の壁にあたったら0点。
などとルールもしっかりしている。
ちゃっちく見えるがやってみると意外に楽しい!
セニョール達はビールを賭けて楽しんでいた。
翌日は朝から鶏スープ作り。
ここで初めて鶏を屠殺するところを見た。
木に逆さに吊るして頭に血をのぼらせた後、セニョーラがマチェテ(刀)で首筋をスパッ!
一瞬で殺られるのかと思いきやしばらくバタバタしていた…。
その後は熱湯につけて羽をむしる。
日本ではこんなことなかなか見られない。
日本の子どもはスーパーに並んだ既に切られた肉しか知らない。
こうして日常の中で“生き物の恩恵”を学んでいくんだなー。
この日も午前中は近所の親戚の家巡り。
さすがに飽きてきた…
午後は大雨で家にこもりっきり。
みんな昼寝。
夜たっぷり寝てるので眠くなくって、1人でTV(昼ドラ)観賞。
暇…なんて暇なんだ!!
さすがに退屈になってしまった。
田舎は大好きだけど、私はやっぱり常に何か刺激を求めているのだなーとわかった。
帰り道に前日おじゃました家の前を通ると、お土産に自家製チョコレートをくれた。
彼ら結構イイ値段で売っているものなのに!
エルナンはちゃんと払って買っているのに。
前日にもチョコレートドリンクを振るまってくれ「おいしいおいしい」とおかわりまで頂戴したせいだろうか。
彼らは庭にカカオの木を持っており、チョコレートを作っている。
結構いろいろな工程があって作るのは大変そう。
100%カカオ、そのままだとメチャ苦いので、牛乳と砂糖で溶かして飲むのだ。
村の人は素朴で素敵だ。
セマナサンタはお酒も飲まなきゃ、音楽もダンスも無い。
既にベネの夜通し踊ってビール三昧なフィエスタを知っている私にとっては暇で退屈だったが、これもまたベネズエラの姿。
セマナサンタ、暇だった。
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