2012年5月8日火曜日

最後の活動あれこれ

残りの活動期間もわずかとなってきたが、任地の幼稚園での活動は相変わらずのんびりしたものである。

さして特別なことを最後に求められることもなく、むしろもう“活動締めくくりました”と終わりの方向へ持っていっていた。

そんな中、活動の締めくくりとして一つ目にやったことは、農村の園への再訪問。


前回同様、友人ミラグロとともに1時間乗り合いバスで山道を走った後、1時間全く人気の無い山道を歩き到着。


今回はビニールプールを持参しての魚釣りを実施!

前任者がプールと金魚すくいを置いていってくれていたのだ。

シャイだけど素直でかわいい子ども達、トレイを使って魚を作り、プール膨らませ、バケツの水運びも一緒に!



そして楽しんだ魚釣り…の後の水あそび!!

どこの国も子どもは水あそびが大好きである。


しかし、ここは結構高い山の中…しかも今日は雨が降っている。

寒い!水冷たい!

皆唇真っ青、ガタガタ震えている!

だ、大丈夫か!??

こんな活動してまずかったかも…と責任を感じつつも、子ども達はさらに大ハシャギ!

最年少の女の子、さすがに無理だろうと先生にクラスに戻されると「まだ遊びたい~!!」と大泣き。

喜んでもらえて、よかったよかった(!?)

全部寄付してきたので、きっとまた楽しんでくれることだろう。

ふくわらいもやってみた。

さてそんな帰り道、雨の中行きと違う道を1時間半ほど歩くと川にぶつかった。

以前は丸太の橋があったのだが、雨で増水して壊れ、今は渡れない。

そのため、川幅が渡れるくらい細くなっているところへほんの少し川辺を歩いて上流へ行くことに。

「滑りやすいから気をつけて」とミラグロに言われたその瞬間、

ズッテーン!!!

岩の上で見事に滑ってしまった。

なんとかカメラや紙類の教材が沢山入ったリュックは濡らさずにすんだものの、半身は川に落ちてびちゃびちゃ、さらに腕やら腰やらを岩に打ちつけて相当痛い…!

ううう。こんな道をミラグロはいつも一人で歩いているのか!!

もし一人で転んでケガでもしたらどうするんだ!?

誰も気が付いてくれないし助けてくれないじゃないか!!

丸太橋くらい修復してくれ!

ヨロヨロ歩いていると運良く一台のトラックが通りかかり、荷台に乗せてもらえた。

が、ますます強まる雨!

吹きつける雨で顔が痛い…!!

道はガタガタ揺れるし、傘をなんとかさしてみるものの…結局危なくて畳むハメに。

最後まで大変な道のりだった。



ボロボロになって帰宅したその日の夕方、今度は隣の州のカンポエリーアスというところへ向かった。

隣の州といっても任地ビスククイから車で20分くらいの距離で、小奇麗なかわいい村である。

そこでは、活動の締めくくり二つ目になる、先生向けの講習会を行ったのだが、これが活動の集大成となった。

そもそもここには、知り合いになったその村の先生に「ぜひ来て欲しい」と呼ばれて行った。

講習会をするにあたって事前にきちんと要請書を作成してきてくれ、打ち合わせも数回するほど事前からヤル気に満ちている…!

講習会は昨年7月に配属先幼稚園で失敗して以来ずっとやっていなかった。

そんな理由から、前夜からかなり緊張。

こんなに緊張したのはベネズエラに来てから初めてである。

緊張しすぎて夜中に目が覚めなかなか寝付けず、お腹壊すし、朝ごはんは喉を通らないし、全身がこわばり、吐き気さえする!!

会場は村の幼稚園と小学校の敷地内。

レンガを積んで作られていてかわいらしく、とてもよく手入れされている。

なんか、任地とは違う…!!

講習会にはその村のさらに農村部の幼稚園で働く先生たち約15名ほどが来てくれた。

それぞれの園に1~2名しか先生がいないので、全員違う園の先生たちだ。


9時頃からお昼休憩をはさんで2時頃まで行ったのだが、本当によく集中して聞いてくれ、協力してくれた!


ところ変わればこんなにも反応が違うのかと正直驚いた。

すごくうまくいって、終わったときには涙が出そうなくらいだった。

「素晴らしかった」「いろんな講習会があるけど発表形式で一方的なものが多く、今日は実践しながら実用的なことが学べてすごくよかった」などなど沢山の嬉しい感想を言ってくれた。

達成感。満足感。

おまけに「お礼の気持ち」と化粧品やら髪留めやらのプレゼントまでいただいてしまった。



今回成功した要因は、場所・人・タイミング…いろんな要因があると思う。

が、このヤル気の違いは、言い出したのが現地の先生であり、主催者が私の側でないからだろう。

それに私は他の園の配属だから“お客様”扱いだ。


とにかく、今回の経験で、“だからベネズエラは…”と一口に言ってはいけないと思った。

ああ、なぜ任地がここではなかったのだろうか!

気候が涼しくて自然も綺麗で最高、

静かだし人もいいし、

仕事にもヤル気のある人が多い…。

こんなにビスククイから近いのに。。。

あ、最後に充実感味わったのに、なぜか任地が残念な感じに…

まあ、任地のことも含めて2年間いろんな経験が出来て、よかったよかった(!!)

2012年5月2日水曜日

マルガリータ


マルガリータ島、それはベネズエラが誇る国民的リゾートアイランド。

日本でいえば沖縄といったところだろうか。

やはり任期中一度は行っておかなくてはということで、後輩隊員4人と一緒に首都から飛行機でひとっとび、3泊4日の旅行に行ってきた。
空港

宿泊先はリゾートマンション。

というのも、ベネズエラ人の友人が別荘を持っていて、そこに一緒に泊めさせてもらうことが出来たのだ。

友人夫婦は二人そろってドクター、ベネズエラではトップクラスのお金持ちである。


マンションの庭にはプール、
シャワールームとは別に室内にジャグジー風呂(使わなかったが)、
トイレのふたは透明!!!



思わず写真を撮らずにはいられない豪華さである。



さて、到着1日目は大きな湖のある国立公園へ。

ボートに乗ってマングローブのトンネルを抜ける。


ベネズエラの自然は多様で豊かだ。

ヒトデなんかもいっぱいいた。



ボートの終着点にはビーチがあって、そこで牡蠣を食べた。

実を言うと今まで牡蠣嫌いだったのだが、全然臭みがなく美味しく食べることができた。

小粒だが一皿いっぱいのって100円程度というのもイイ。

ビーチでワインで乾杯しながら頂くランチ、最高である。



2日目はデパートでお買い物。

女子はやはりお買い物である。

が、私あんまりお買い物やらブランド品やらに興味がなく、1日歩き回ったあげく買ったのはベルト1本のみ…。

でも、この島は免税なので、ラム酒やらチョコレートやらを安く買えた。

夜は海沿いのレストランでサックスの演奏を聞きながらシーフードをいただいた。
普段の山村暮らしからはとても想像つかない。
“一体今どこの国に来ているんだ?”とでも感じさせるような素敵な夜を過ごした。


が、一歩レストランを出て町中へ行くと、お決まりの「チーナ」攻撃。

なんだか酔っ払った奴が多いのか、開放的な雰囲気がそうさせるのか、呼びかけ方が村よりヒドい。

リゾートな島なのにゆったりした優雅な気分には決してさせてもらえない、それがベネズエラである。



3日目に日帰りツアーに参加しコチェ島という小さな島へ渡った。

ここが最高、めちゃ綺麗!

輝く太陽!

透明で青い海!

Tバック!!



やはりカリブ海はこうでなくては。

ところでこのお姉さん、もう一人のお姉さんの写真をひたすら撮りまくっていた。

恥ずかしげもなく次々と繰り出されるセクシーポーズ。

自分大好き、だから自分の写真を見せるのも大好き。

そんな前向きな女性達、慎ましやかな日本女性から見るとぶっちゃけありえないが、もうちょっと自信を持って生きてもいいかなと思わされる。



4日目最終日はマンションの大掃除をしてちょっとデパートに寄ったらあっという間に飛行機の時間になってしまった。

海大好きな私としてはちょっとしかビーチに行けなかったのが心残りとなった。

それが任期中にもう一度海へ行きたいという気持ちを起こさせた。

そしてその3週間後(残り任期1ヶ月!)再びマルガリータへ戻ったのだった。



何しに協力隊に来たんだっけ…??笑