さして特別なことを最後に求められることもなく、むしろもう“活動締めくくりました”と終わりの方向へ持っていっていた。
そんな中、活動の締めくくりとして一つ目にやったことは、農村の園への再訪問。
前回同様、友人ミラグロとともに1時間乗り合いバスで山道を走った後、1時間全く人気の無い山道を歩き到着。
前任者がプールと金魚すくいを置いていってくれていたのだ。
シャイだけど素直でかわいい子ども達、トレイを使って魚を作り、プール膨らませ、バケツの水運びも一緒に!
そして楽しんだ魚釣り…の後の水あそび!!
どこの国も子どもは水あそびが大好きである。
しかし、ここは結構高い山の中…しかも今日は雨が降っている。
寒い!水冷たい!
皆唇真っ青、ガタガタ震えている!
だ、大丈夫か!??
こんな活動してまずかったかも…と責任を感じつつも、子ども達はさらに大ハシャギ!
最年少の女の子、さすがに無理だろうと先生にクラスに戻されると「まだ遊びたい~!!」と大泣き。
喜んでもらえて、よかったよかった(!?)
全部寄付してきたので、きっとまた楽しんでくれることだろう。
ふくわらいもやってみた。 |
さてそんな帰り道、雨の中行きと違う道を1時間半ほど歩くと川にぶつかった。
以前は丸太の橋があったのだが、雨で増水して壊れ、今は渡れない。
そのため、川幅が渡れるくらい細くなっているところへほんの少し川辺を歩いて上流へ行くことに。
「滑りやすいから気をつけて」とミラグロに言われたその瞬間、
ズッテーン!!!
岩の上で見事に滑ってしまった。
なんとかカメラや紙類の教材が沢山入ったリュックは濡らさずにすんだものの、半身は川に落ちてびちゃびちゃ、さらに腕やら腰やらを岩に打ちつけて相当痛い…!
ううう。こんな道をミラグロはいつも一人で歩いているのか!!
もし一人で転んでケガでもしたらどうするんだ!?
誰も気が付いてくれないし助けてくれないじゃないか!!
丸太橋くらい修復してくれ!
ヨロヨロ歩いていると運良く一台のトラックが通りかかり、荷台に乗せてもらえた。
が、ますます強まる雨!
吹きつける雨で顔が痛い…!!
道はガタガタ揺れるし、傘をなんとかさしてみるものの…結局危なくて畳むハメに。
最後まで大変な道のりだった。
ボロボロになって帰宅したその日の夕方、今度は隣の州のカンポエリーアスというところへ向かった。
隣の州といっても任地ビスククイから車で20分くらいの距離で、小奇麗なかわいい村である。
そこでは、活動の締めくくり二つ目になる、先生向けの講習会を行ったのだが、これが活動の集大成となった。
そもそもここには、知り合いになったその村の先生に「ぜひ来て欲しい」と呼ばれて行った。
講習会をするにあたって事前にきちんと要請書を作成してきてくれ、打ち合わせも数回するほど事前からヤル気に満ちている…!
講習会は昨年7月に配属先幼稚園で失敗して以来ずっとやっていなかった。
そんな理由から、前夜からかなり緊張。
こんなに緊張したのはベネズエラに来てから初めてである。
緊張しすぎて夜中に目が覚めなかなか寝付けず、お腹壊すし、朝ごはんは喉を通らないし、全身がこわばり、吐き気さえする!!
会場は村の幼稚園と小学校の敷地内。
レンガを積んで作られていてかわいらしく、とてもよく手入れされている。
なんか、任地とは違う…!!
講習会にはその村のさらに農村部の幼稚園で働く先生たち約15名ほどが来てくれた。
それぞれの園に1~2名しか先生がいないので、全員違う園の先生たちだ。
朝9時頃からお昼休憩をはさんで2時頃まで行ったのだが、本当によく集中して聞いてくれ、協力してくれた!
ところ変わればこんなにも反応が違うのかと正直驚いた。
すごくうまくいって、終わったときには涙が出そうなくらいだった。
「素晴らしかった」「いろんな講習会があるけど発表形式で一方的なものが多く、今日は実践しながら実用的なことが学べてすごくよかった」などなど沢山の嬉しい感想を言ってくれた。
達成感。満足感。
おまけに「お礼の気持ち」と化粧品やら髪留めやらのプレゼントまでいただいてしまった。
今回成功した要因は、場所・人・タイミング…いろんな要因があると思う。
が、このヤル気の違いは、言い出したのが現地の先生であり、主催者が私の側でないからだろう。
それに私は他の園の配属だから“お客様”扱いだ。
ああ、なぜ任地がここではなかったのだろうか!
気候が涼しくて自然も綺麗で最高、
静かだし人もいいし、
仕事にもヤル気のある人が多い…。
こんなにビスククイから近いのに。。。
あ、最後に充実感味わったのに、なぜか任地が残念な感じに…
まあ、任地のことも含めて2年間いろんな経験が出来て、よかったよかった(!!)
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