部屋の片付けや荷造りに追われながらも、村の友だちとの最後の時間を大切に過ごした。
金曜の午後から、大好きだったビジャローサにも行ってきた。
土曜には後輩隊員2人が遊びに来てくれ、夜、初めてトロコレアード(馬上から牛のしっぽを引っ張って倒す闘牛)を見に行った。
それから日曜には、地域コミュニティの学校(音楽教育や職業訓練)の開校式に行った。
その夜は家主のペドロが送別会を催してくれた。
お決まりのバーベキューをしてビール飲んで、歌った。
一時期はケンカしてブチ切れ何ヶ月も口をきかないなんていう時期もあったが、最後はきちんと和解した。
憎めない人だった。
家主の息子や甥達 |
ルーレットに挑戦!
たくさんある数字のところにお金を置くと、その数のところに玉がとまったら置いた額によって配当が変わる。
例えば、最低額は2BsFで、勝ったら28BsFもらえる。
たまたま(覚えてなかったけど)会ったことがあるというおじさんが勝ったお金から20BsFをくれたのでやってみたのだが、2回目の賭けですぐに勝ち、おじさんにはすぐに全額返すことが出来た。
出発の前夜、家族のように親しくしてくれていたミラグロの家で、送別会をしてくれた。
7時頃家に着くと、皆総出で準備中(笑)!
リクエストしていたピザや軽食
いつもと違うデコレーションしてくれたケーキにゼリー
サプライズなんだけど、着いた時にはまだ製作中だった大きな似顔絵つきメッセージや思い出のビデオ…
胸がいっぱいでどうしていいかわからなかった。
嬉しかった。
もちろんビデオ上映で泣いた。
その後は同じく娘のようにかわいがってくれたシルビアの家へ。
その日から村の祭のイベントが始まり、その日はちょうどミスビスククイを決める日。
家の真正面が会場なので窓から見させてもらった。
そこでちょっとした事件が。
会場のスピーカーからの振動でなんと寝室の聖像2体が棚から落ちて粉々に砕けてしまったのだ!
不吉!!
いやいや、
それは交通安全の聖人らしいので、“あたしの身代わりとなって落ちてくれたのではないか、だから私の飛行機は安全に飛ぶ…”などということにしておいた。
さらにはベッドの棚の上にあった物もほとんど墜落していた。
音デカ過ぎである!!
シルビアは眠いと言っていたけど夜中まで起きててくれた。
寂しいと泣いてくれた。
この夜が終わって欲しくなくて家にいたんだけど、夜中3時過ぎ頃には帰宅した。
迎えた6月13日、
ビスククイの一年で一番大きなイベント、聖アントニオの日。
フライトを夜の便にしてもらえたので、出発は午後。
毎年聖アントニオの日は雨が降ると言われている。
去年同様、今年も例にもれず大雨だった。
自宅で家主のフアナや隣の部屋の住人エステファニーと最後のおしゃべり。
2人ともお餞別にピアスとネックレスをくれた。
優しくて、煩い干渉をしてこない良い人たちだった。
それから、川と化した道路を渡り、ミラグロの家、シルビアの家へ最後にもう一度挨拶へ。
最後はなんかもういつも通りに過ごし、大荷物だったので昼過ぎに友だちに車でバス停まで送ってもらった。
が、バスの発車を待つことなく彼らは去って行き、別れのサッパリ感やあっけなさを感じながら一人ビスククイを後にした。
バスはガラガラ、乗客はほとんどおらず、おかげで荷物と合わせて6席も占領出来た。
貸し切り状態のバスから見える景色が名残惜しくてビデオに撮った。
去る寂しさもあったけど、日本へ帰るワクワク感も感じていた。
ありがとう
さようなら
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