2011年3月3日木曜日

ベネズエラ的マエストラ



先日園庭にあるアラグアネイが満開になった。アラグアネイはベネズエラの国の木である。しかし、村のアラグアネイが同時に一気に満開になったと思ったとたん、わずか3日ほどでほとんど散ってしまった。その咲き方は桜に似ている。そんな所が国樹たる所以なのだろうか。


※ちなみに国鳥はトゥルピアル

※国花はオルキディア(ラン)



「春がきたわ~。ベネズエラには四季は無いけど!」と、先生達もつかの間の春気分を味わっていた。

そして始まった撮影会。モデルのようにポーズをとったり、滑り台の上に上ってとってみたり、相当はしゃいでいた。

いくつになっても乙女心を忘れない。笑えない。

さて、手前で素敵なポーズをとっているフィロメナ。
こないだは彼女のクラスに入った。
運動遊びを紹介する際、前日に
「明日は運動するから動ける服で着てね」
と言ったのに、翌日「忘れてたわー」普通にパンプスで出勤。
「じゃあ靴脱いで一緒にやろう」というと、軽く一緒に体を動かすものの、すぐに座る。
で、メールを始める。
彼女、しょっちゅうメールをしている。
どうやら彼氏とメールしているらしいが、確かではない。
そこは乙女心を忘れてくれ。
「ちょっと!一緒にやろうよ!」ねばる私。
携帯をいじり続ける彼女。
さらに電話を始め、どこかへ消え去った!!
なかなか帰って来ない…。
唯一救いだったのは実習生がいたこと。
20歳の美人実習生は、靴を脱いで体操に参加。
楽しそうにやっている。
しかも、私の体育の時間が終わった後(フィロメナはまたどこかへ消えた)言われても無いのに子どもとボールを使って遊び、動き回る彼女。
輝いている!!
やっぱりこうでなくては。
今まで、実習生や代行の先生よりも正職員の先生に伝えるほうが重要だと思っていたが、なかなか伝わらずむなしさを感じていた私。実習生の方が私の活動を興味を持ったまなざしで見ているし、子どもが楽しんでいることに対して敏感である。なにもやる気の無い年金生活目前の先生達に無理して働きかけるより、未来ある実習生に伝えるほうが良いのでは!?と思ったら少し力が抜けて、逆にやる気が沸いてきた。

でもそんなフィロメナも、せっせと作り物をしていたり、子どもと一緒に踊ったりしているときもある。彼女は全く何もしないわけではないな…と、許しそうになってしまうが、いけないいけない。こちらの先生の保育の仕方に慣れてしまった私、甘くなってしまった。
まあ、とにかく大半の先生はこんな感じなのだ。

それからフィロメナ、悪い人ではないのである。
先日ユニフォーム屋の前を通ったとき、幼稚園の先生達がいた。
おそろいのジャージを注文していたのだ。
お金がかかるし、私はいらないと断ると、
「サイズはいくつ?プレゼントするわよ!」とフィロメナともう1人の先生が言ってくるではないか!
そんなの申し訳ないので断ったが、「いいのよいいのよ!」と、結局その2人に買ってもらってしまった。
もうどっちが協力隊だかよくわからない。

子どもと踊るための曲をコピーさせてと言うと、それもプレゼントしてくれた。
意欲の無い彼女に対し、私の存在を迷惑がっているのでは…とつい悲観してしまいがちだったのだが、そういうわけでは無さそうだとわかって嬉しかった。
そう思うと、座っておしゃべりする時間も、先生達との交流を深めるための大事な時間かなと思えてきた。

でもそれ保育中…うーん、やっぱり甘いかな??

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