2012年2月18日土曜日

MARIE、姫になる。

今年もやってきたカルナバル。
217日に行われる学校単位での仮装行列に向けて、1月後半から幼稚園はソワソワ。
昨年6月から行き始めたモンタニータ幼稚園、ここの園長先生、私をよく気遣ってくれるイイ先生で「マリエ、思い出に仮装しなさいよ!」と言ってくれた。
馬鹿にならない衣装代も払わなくていいと言う(保護者持ちだけど…)。

この園のテーマは「自然とファンタジー」
見本のカタログを見るとティンカーベルのごときフワフワドレスに羽がついたカワイイ人形が。
「マリエはちょうちょの精よ」
―え(汗)!?
「羽を作るわ!」といきごむ先生。
―ありがとう。でも私今年で齢28。これはアリなのか!?

なにはともあれ、園長先生他3人と布を買いに任地から車で2時間半ほどかかるバリーナスという町まで行った。
朝から晩まで子ども達の衣装に使う布や小道具を買っていたのだが、お昼にレストランでピザを食べたらかなりの高額に!みんなでビールまで飲んじゃったし。
しかし、園長「アレから出してちょうだい」
―??
なんと保護者から集めた衣装代から払っているではないか!
お、横領!!
ちなみに夕飯まで闇金は使われた…。
適当である。
そして、後日、お金が足りなくなり再度保護者から徴収されていた…。
食事代を差し引いても確かに足りないのだが、う、胸が痛い、ごめんなさい。

さて、10日前からは普段1日保育のところ半日保育に。
もちろん午後に来る先生が衣装作りをするためである。
土日に出勤し衣装作りをしていた先生達もいた。
さらに前日は朝7時から夜中の12時まで準備(多くの先生はもう少し早く帰ってたけど)
たった1時間歩くためだけに物凄いがんばりようである。
ボロボロだった靴にキラキラパウダーをかけてリメイク!

気をもんでいた蝶の羽であるが、中の芯棒が足りず羽が支えきれず、しょわずにすむ事になった(ほっ)。
ということで、私の衣装テーマは“お花のプリンセス”
どっちにしろ恥ずかしい感じがすることは否めない。

迎えた当日の朝、私のもう一つの懸念事項であった行列の最後にする踊りのリハーサルがようやく初めて行われた。
衣装(=先生がすること)に反して踊り(=子どもがすること)の重要度が低すぎる。
しかも先生「踊りなさい!」と怒鳴るだけ。
いや、せめて見本を…!
踊れったってどうやって踊れと言うのだ。
さすがのラテンな子ども達も戸惑っている。
こういうところ、適当である。
記念撮影
この後さらに化粧を濃ゆくしてもらうと、すれ違う先生達口々に
「マリエじゃないみたい!」
「日本人に見えない!」
それ、褒めてないし…。

暑い中パレードをし、最後の到着地点で踊り。
私が適当に振付けた超簡単なしぐさで一緒に踊ったものの、案の定、ほとんどの子が踊らず立ちすくんでいた…。
何はともあれ楽しい思い出となったことは間違いない。

幼稚園部門は先に終わるので、その後は残って他の学校の出し物の観賞。

先生だってこの通り!(インディヘナ)

悪魔のお面
必死に一眼レフを人ごみの中高く掲げて写真を撮っていたら、ドレス効果か、運良く市長の横の席に呼んでもらえた。
なんとVIP待遇!
おかげでテントの下の特等席ど真ん前でクソ暑い日差しをよけて見ることが出来た。

いくつかの学校は山車を作っていた。


平原地方にはワニがいて、川で釣りをする光景が見られる。
本物の魚を釣ってリアルな演出。
が、
このワニ
少年を喰った!

ほとばしる血!
絶叫する観衆!
少年を体内に飲み込んだ後には血にまみれた足が吐き出された。
開いた血まみれの口からはだらだらと唾液が!!!
グ、グロテスク!!
リアル過ぎである。

こちらの新聞一面には毎日のように死体が生々しく写っているが、こういうのが好きな国民性なのだろう。
大変楽しんでおり、後々まで「あのワニはすごかった」と村人達に語られていた。
日々異文化体験、カルナバルでもまたいろいろと得がたい経験が出来た。

セクシー中学生

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