2011年7月25日月曜日

~撃沈!第2回講座の巻~

卒園式も終え、たいしてすること無いのに先生達はその後1週間出勤しなければならない。でも、その期間なら休園にせずとも講座が出来る!ということで、1ヶ月くらい前から先生向けの講座を1日と、フリマを1日実施しないかと園長に持ちかけ、いろいろな準備をしてきた。
前日は深夜まで準備をし、まあ、あんまり先生達来ないかもしれないけど、期待せずに、でも楽しい講座になるよう頑張ろうと久しぶりに緊張しながら家を出発。
7時に幼稚園に到着。

がっ!!
誰もいなあぁぁぁぁい!!
いや、正確には掃除のおばさんが1人と用務のおじさんが1人。
っていうか先生は!?
予定では7時~12時。これ、先生達の普通の出勤しなきゃいけない5時間そのままなんだけど。
少しして誰か来た!…と思えば書類を取りに来た保護者だし。
ショックで思わず同期ともちゃんにメール。
なぜなら偶然彼女も今日配属先の養護学校で講座を予定していたのだ。
すると電話が。
「うちも誰もいないよ!用務さん2人と保護者が1人いるけど…」
同じかーーーっ!!!
思わず噴出してしまった。
今日はなんなのだ!?もう夏休みになってしまったのか?!
「8時まで待ってみよう」と電話を切った。
7時半になってやっと1人先生が来た。
おお、夏休みでは無かった!
例え1人でも来てくれるならやろうと、準備を開始。
8時頃、ぼちぼち来だしたので、2~3人いるところで何となく始めてみた。
本当は最初の挨拶も時間やプログラムもちゃんと考えてたんだけど、仕方が無い。


その後、出たり入ったり先生達適当なものである。
約35人いる先生達のうち、常時5人程しかおらず、来た人を全員合わせても7人。
出勤しているのに「用事がある」と自分の教室にいる先生も何人かいた。
後で見に行ったら、前から書いとけっていうような出欠簿らしきもの書いてたり、しゃべってたり…。
私の存在をけむたがるかのような冷たい先生達…。
でもここで怒ってはいけない。
関係は悪くしたくない・・・

ところで、絵本が全くと言っていいほど無い幼稚園。私が翻訳した日本の絵本や図書館からかりてきた本も、どうも遠慮があるのか先生達は使ってくれない。まだまだ絵本は数冊しかないし、それなら、絵本購入の資金を得るためのフリマをやればいいのではと企画した。自分達の資金で買ったものならきっと使ってくれるだろうし、絵本購入代に徴収した分以外は各自の利益になるなら、きっと協力してくれるはず…と思ったのだ。先生達一人一人に予告し、親向けの宣伝ポスターも作成。販売品のアクセなども(1人で)コツコツ作った。
が!!!!
全く準備がされてる気配が無いのを見て、
「明日のこと心配なんだけど」と講座を見に来た(始めからいてくれ!)副園長に言ったところ、
「私もよ」
―?
「明日は出来ないわ。銀行に行かなきゃいけないのよ。」
―はいーーーーっ!!?
でたー!急な予定変更。
しかも銀行って!給料受け取るって、いつでも出来るじゃないか!理由になってない!
「今朝知らされたのよ~。私達も知らなかったのよっ。」
わざわざメールを見せながら、全く悪びれる風もなく言ってのかしてきた。
なんか、もとから中止にする気でいたんじゃないか…。

もういいよ。
わかったよ。
でも園長達よ、頼むから講座やってる途中に割り込んできて“今週のフィエスタ(飲み会)どうするか会議”を始めるのはやめてくれ…!!!

そして、なんとか講座を再開したものの、
「私達もう行かなきゃ」と2人の先生が出て行ってしまった。
残るは3人。
内2人の“まだ続けるの?”という眼差し…。
「もう終わりにしましょう。今日は無理よ。」とついに言われてしまった。
10時前に終了―――。
予定の半分も出来なかった。

撃沈。
いや、ここまで酷い結果に終わるとは思っていなかった。
楽しむ気持ちでやろうと思ってたから、なんとか先生達には明るく接していたものの…
終了後、先生が全員出て行ってしまい、1人教室に取り残されるとしばし呆然。
ああ、心が挫けそうである。
いや、なんかもはや笑えてくる。
でもこれで夏休み。
終了した安堵感もあって、帰りはそれなりに晴れやかな気分だった。
思えば悪いことだけでは無かった。
たった一人だけだったけど、持ち物に書いた布(風呂敷)持ってきてくれた先生がいた。
伝えたかったことの4分の1くらいは数人ではあるけど先生達に伝えられた。
関心を持ってくれた先生もいた。内容をノートにとっている先生もいた。

が、
道で友達に会って「元気?」と聞かれたので、冗談まじりに笑いながら「元気じゃない」と言ったら、「どうしたんだい!?」と真剣に心配してくれた友人。「いやいや…」とわけを話そうとしたら思わず涙が。あーやっぱりショックだったんだなあと気がついた。
でも、わかってはいたこと。仕方が無い。
「こっちで働くのって思うようにいかなくて難しくて…。でも日本に帰りたいわけじゃないよ。」とまた気持ちを持ち直し、別れた。

夕方また同期のともちゃんに電話した。
彼女も撃沈していた。
私とほとんど同じような結果。
そして2人で「これがベネズエラの田舎の学校の普通の姿なんだね」と妙に納得。
「いい経験したよ」おお、トモコマンなんと前向きな!
うんうん、そうだね。
夏休みは作戦会議だ!!

講座が終わったら自分へのご褒美に買おうと思っていたアイス。最近家のすぐ近くに出来たアイス屋で買ったはいいが、これではご褒美というか慰みである。
屋上にあるハンモックに腰掛けて食べた。超おいしかった。




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