2011年12月26日月曜日

クリスマス ―2011―

クリスマス前あたりからのこの時期は、毎晩音楽ガンガン、朝まで騒音がすごい。
ひどい時には3ヶ所くらいで爆音が響いていて、もはや音楽さえ全く楽しむことも出来ない。
どこのフィエスタにも行ってないのに、朝起きても疲れているのが悲しい…。

そんな今年のクリスマスを任地でどんな風に過ごしたかと言うと、
23日は友達シルビアの家でアジャカ作り。
まずはアジャカを包むためのバナナの葉の下準備。
なぜか1人で大量の葉を洗わされ、切らされ、結構退屈だったが、包むのは一緒に。
ゴンザレス一家を賄う分、さらに親戚やご近所さんと交換する分の大量のアジャカが出来上がった。

旦那さんのエルナン、いきなり6個完食!
ひたすらアジャカだけを食べる。
もはやアジャカ食べ放題状態。
もうちょっとバリエーションがあってもいいのに。
せめて中身が何種類かあるとか。。。
でも、きっと彼らにとってはそんなの関係ないのだろう。

24日は同じくシルビアの家で、今度はパンデハモン作り。
これもベネズエラの言わずと知れたクリスマス料理。
パンの中にハムやベーコン、レーズン、今回は入れなかったがオリーブなどを入れて作るボリューミーなパンだ。
しょっぱいし油っこいのだがめちゃおいしいのだ。
シルビア、作り慣れていないらしく試行錯誤しながらも完成!
美味しかったー!!
食べて、お土産にちょっとわけてもらって、おとなしく家に帰って寝た。

25日、午前中自宅でのんびりしていると、突如ニワトリの激しい鳴き声が!
驚いて部屋から出ると、部屋の目の前の隣の家の物置スペースにニワトリがうずくまっている。
ひとしきり鳴いた後、階段を一段一段登って、さらにその隣の家のニワトリ小屋へと帰っていった…。
もしやと思って、鳴いていた所に行くと、産みたての卵が5個も!
ニワトリはてっきりフカフカした軟らかいところに卵を産むものだと思っていたが、めちゃめちゃセメントの上に産んであった。
これはサンタクロース、いや神様お鶏様からのクリスマスプレゼントに違いない!
ありがたく全部頂戴した。
ここの市販の卵はいつのだかわからないような古いものや、黄身がすごく小さくておいしくないのだが、家で飼ってるニワトリの新鮮卵は黄身が大きくて味が濃厚でめちゃおいしい。
ありがたやありがたや…。

午後にシルビアとエルナンに、彼らの親戚の住む牧場へ連れて行ってもらった。
かわいいチンチョーロ(ハンモック)
もちろん昼からビールを飲みながら運転…。
着いた先は州都グアナレに近く、平原地方に入った辺りの丘の上。
はるか先に山々や大河が見え、物凄く雄大な景色に感動!
いつも州都から帰る時にバスが通る道路からすぐ近く、自分の村から1時間半くらいの所にこんな素敵な場所があったとは知らず驚いた。
何軒か親戚の家を周り、暗くなってから穴だらけの凄い山道を走って着いた家に泊まることになった。
親戚が大勢いたのでベッド満員、外にもマットしいてギューギューで寝なければならないほどだったが、にぎやかで楽しかった。
翌日はアレパ(とうもろこしパン)を作ったり、前日に川で釣ったという魚を揚げて食べた。
白い大粒のとうもろこしを挽く
 

炭焼き


馬にも乗せてもらった(めちゃおりこう)

親戚一同が去った後は家の住人家族だけになってのんびり。
大きな木の木陰にハンモックを吊るしてもらい、青々とした木々の葉を時々眺めつつ、木漏れ日を浴びながら、ほろ酔いでそよ風に揺られるのは最高である。
ああ、至福の時~!
のんびり過ごすことが本当に板についてしまった…。
贅沢な時間を味わった。

泊まらせてもらったお家、壁は土壁だが、水と電気はある。
さらにテレビや立派なCDコンポもある。
が、トイレが無い!
なぜ…?
彼らの必要性の順位はよくわからない。
丘を上がったところに位置するのだが、気候は平原に近く、用を足すに適した場所がほとんど無い!
一応家から角を曲がって見えないところに行っても、めちゃくちゃ見渡しのいい景色が眼前に広がっており、もし隣の家から人が出てきたり、馬小屋に人が来たら丸見えである。
かなりドキドキするが、夜に星空を眺めながら、あるいは昼に雄大な景色を眺めながらするのはとても気持ちがいいものである。
しかし、そこらじゅうに紙が捨ててあって汚いし、ブツが落ちていたりするので危険である。
やはりトイレは必要だ。

今年のクリスマスはすっかりシルビアにお世話になった。
のんびりした楽しいクリスマスだった。

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