2011年9月23日金曜日

Viva Mexico -4-


 


財布に続いて携帯まで失っていたことで、頭はショックでいっぱい…。
ヘコみながらも観光へ。

プエブラからバスで30分程の町チョルーラへ、世界遺産に登録されているトラチウアルテペトルという遺跡を見に行った。
ここには地下道があるのだが、2年程前から崩れて通れなくなっており、そのため遺跡の入場料も無料になっている。
無料とはいえきちんと整備されていて、人も少なく、芝生の中で久々に喧騒から離れ、とても気持ちよかった。
遺跡よりも芝生の気持ちよさと山々の景色、静けさが印象に残ったといえるほどだ。

プエブラへ戻って街歩き。
エルパリアン市場というお土産屋さん街へ行くと、なんとお客のほとんどが日本人!
どうやら団体客のようだ。
さすがメキシコ、首都の近くまで来ると日本人ツアー客いっぱいである。
近くのオープンレストランに入り鳥肉のモーレソースがけを食べた。
モーレソースはメキシコ料理の傑作と言われるが、なんとも言い表しがたい、日本人には馴染みのない味である。
お腹いっぱい、首都へと向かった。

メキシコシティでは、また前任者の家にお世話になった。
世界の協力隊員のうちでも、現地での任期がかぶってるわけでもないのに、こんなにも前任者にお世話になっている隊員も少ないだろう。

前任者Iさんとその同僚である同居人の方は出勤のため朝6時には家を出る。
メキシコはサマータイムを導入しているのだが、そのせいで朝7時近くでもまだ外は真っ暗。
ソカロへ着いたものの何も開いていない&寒い&暗い、っていうか誰もいなくて怖い…。
唯一開いていたカフェに入り、2時間ほどホットチョコレートを飲みながら旅日記を書いて時間潰し。
こちらのホットチョコレートはかならずシナモンが入っているようで独特の風味がある。
寒かったがおかげであったまった。

カテドラル→国立宮殿→文部省見学。
ディエゴ・リベラやシケイロスによる多くの壁画を見た。
観光をかねて歩きながら民芸品屋が何十件もあるシウダデーラ市場へ。
ちょっと不出来で雑なんだけど、カラフルな色合いや独特のメキシコセンスで、かわいいものがたくさん!!

ビールの王冠ピアス
新婚の妹へのお土産に、ここでガイコツ夫婦を購入しておいた♪
最後に世界遺産に登録されているメキシコ国立自治大学(UNAM)へ行った。
中央図書館の壁4面がオルゴマンによるモザイク壁画で覆われている。
大学に近づくにつれ図書館が見えてきて、遠くから見てもすごい存在感だった。

迫力!
Iさんの家に帰ると、ポソレというスープの店に連れて行ってくれた。
豚の頭でとった濃厚なスープに豚肉や大粒のトウモロコシ、赤カブが入ったハリスコ州の名物だそうだ。
豚骨ラーメンのスープが少しさっぱりしたような味で、豚肉はチャーシューのような感じで、めちゃくちゃおいしかった!!!
私の中でメキシコ料理No1かもしれない。

メキシコでの最終日は、Iさんの現在の勤め先である日本人学校の幼稚園を見学させてもらった。
彼女のクラスは日本人とメキシコ人の子どものミックスクラスで、先生も日本人とメキシコ人が一緒に担任を持つ。
2ヶ国語での保育が一体どんな風に行われるのか、見てみたかったのだ。
Iさん、子ども達に対しまるで同時通訳のように日本語で説明した後スペイン語で話す。
メキシコ人の先生も少し日本語がわかるらしく、Iさんの話や絵本の読み聞かせの後に、すかさずスペイン語で同じように説明。
すごいチームプレーにびっくり!
事前にしっかり保育案が話し合われているせいもあるだろう。
保育内容としては日本の幼稚園と変わりないが、2カ国後での保育の仕方はとても興味深いものだった。
「センセイvamos a comer オベントウ(先生お弁当食べよう)」などとメキシコ人の子どもが日本語交じりで言うのもおもしろい。
クラスの大部分は日本人。久しぶりに日本人の子ども達と触れ合って、いっぱい元気をもらった。
取り囲まれていっぺんに喋られても、言葉がわかるから余裕である。
私に対して人見知りすることなくすぐになついてくれ、かわいく見えてしかたなかった。
ベネズエラの子どもだってかわいいが、完璧に言葉がわかるということが大きいのだろうか。
家庭や保育、育ちの違いもあるだろう。
日本の保育園に帰るのが楽しみになった。

なんだかとても満たされた気分で空港に向かい、
いろいろあったけれど、充実感と満足感とともにメキシコを後にした。


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